けむりたなびく民宿はし本（兵庫県豊岡市）＜悠久の旅人・日本の宿File No.172＞

～地元で評判の民宿旅館に泊まってみよう～
城崎温泉近くの港町に佇む、古民家風の風情ある建物の民宿旅館。民宿では珍しく、全室トイレ（洗浄機能付き便座）付きなのが快適。お手頃価格で、日本旅館らしいおもてなしと、新鮮な地の料理が楽しめる、とっておきの宿です。
宿泊日：2021年10月29日（金）
宿泊プラン：1泊朝夕食付き。
部屋タイプ：和室6畳（洗面台、トイレ付）。
宿泊代：8,900円(消費税込）。
おすすめ度：★★★★☺☺☺（5点満点中、4.6点）
Key Word:　評判の民宿、海水浴、蟹料理、一人旅、ビジネス利用、子連れファミリー、釜焚きご飯、新鮮な魚料理。
マップ　＜民宿はし本＞
＜悠久の旅人・宿File No.172＞
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＜宿の概要、アクセス、宿泊料金＞
宿は、兵庫県の北東部、京都府との県境に近い日本海沿岸の気比地区に建っています。
城崎温泉から、円山川の対岸にあたり、夏は海水浴、冬はカニ目当ての旅行客が集まる地域となります。

宿は古民家風の木造2階建てで、総客室数は12室、すべて和室となります。

宿の周囲を歩けば、民宿としては、かなり大きな規模であることが分かります。

今回は、平日に和室を一人で利用、朝夕食付きで、料金は8,900円（税込）です。
尚、宿の標準的なチェックイン時間は15:30から、チェックアウトは10時です。

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＜館内へ＞
兵庫県但馬地方の城崎温泉と京都府丹後地方の久美浜を結ぶ県道（別称「但馬漁火ライン」）を行くと、左手にレストラン「但馬かまどめし気比の里」があります。
宿の指示に従い、レストランの駐車スペースに車を止めました。

どうやら、レストランは宿の経営のようです。営業はランチタイムのみの様で、それ以外の時間帯は宿の駐車場として利用されて
いるみたいです。
レストランの隣には喫茶店が営業中で、道路を挟んで、宿が建っています。
尚、宿の裏手に、広い第二駐車場があります。

さて、宿のエントランスから館内へ。

玄関口で下足を脱ぎ、靴箱へ。

館内はスリッパ履きではなく、基本、裸足です。尚、部屋に、足袋風靴下が備わっています。

一歩踏み入ると、古民家風の内装デザインに思わず目を見張ります。
吹き抜けの天井。

囲炉裏を囲んだ和室ラウンジ。

その奥には、釜土スペース。ご飯はここで釜土焚き。「けむりたなびく」の冠名の由来ですね。

帳場の奥から女将さんが出てきて、そのまま2階の部屋へ案内されました。

2階建ての建物ですが、館内エレベーターもあるんですね。

ここは女将さんのあとを追って、階段で2階へ。
中央が吹き抜けになっている廊下を進み、

今宵の部屋に到着です。

＜部屋は＞
今宵の部屋は、和室6畳。

シンプルな部屋です。

女将さんは、お茶を入れてくれると、宿帳簿を置いて退室。

部屋の奥にはベランダスペースがあります。

町中なので、特に眺望は望めません。

押し入れに金庫があります。

部屋入口ドアの右手の扉を開けると、

民宿の部屋には珍しく、トイレ（温水洗浄機能付き）と、洗面台が備わっています。

小綺麗な部屋で申し分ありませんが、ただひとつ、冷蔵庫がないのが残念です。

尚、夕食の間に、布団が敷かれていました。

＜大浴場は＞
宿の風呂場は、建物の奥側の別棟にあります。
畳敷きの廊下を進み、

ここでスリッパを履いて、格子戸をくぐり抜け、

渡り廊下を行き、

ここが入り口。

脱衣所。

大浴場といっても、広くはありませんが、窓は大きく、天井も高くて、開放感があります。

温泉ではありませんが、足を延ばして、ゆったりと入浴を楽しめます。

入浴時間は、午後4時からで、朝風呂は6時半からとなります。

＜食事は＞
さて、日も陰る頃になると、そろそろ、お待ちかねの夕食の時間。

申し合わせの時間になり、夕食の準備ができると、部屋に知らせに来てくれます。
中央階段を下りて1階へ。左手の部屋が食事場所。個室食です。

宴会場を仕切った部屋にテーブルとイスが配置されています。

ドリンクサービスがあるとのことで、生小ビールを頼みました。
テーブルには、食前酒、酢の物、焼き物、サラダなどが用意されています。

鍋の中味は、和牛すき焼き鍋です。

ここに、地物刺身の盛合わせ、

カニ（三杯酢）が加わります。

ドリンクメニューはこちら。
地酒冷酒を注文しました（税込み770円）。

これで、ゆったり、まったりと、夕餉を楽しむことにします。

さらに、できたての茶碗蒸しと、天ぷら盛合わせが供せられます。

鍋のすき焼きも出来上がり。

仕上げに、白飯と吸い物、漬物。

最後に、フルーツデザート。

平日の格安プランながら、大満足の食事でした。
いやはや、部屋に帰って、しばらく動けそうにありません・・・

朝食前の朝7時半過ぎから、宿泊客を交えて、1階ロビーで餅つきが始まります。
終了後、宿の朝食時間となります。
朝食も夕食と同じ部屋での個室食です。

メニューはシンプルな内容。釜戸焚きご飯は、もちろん、おこげも楽しめます。

ご飯は、どんどん、おかわりできます。
そして、できたての餅が供せられます。
きな粉か、おろし醤油が選べます。

＜館内施設、その他＞
宿の周りに、これといった商店はありません。必要なものは、買いそろえてから、来館しましょう。
館内には、2階に飲料の自動販売機があります。

尚、気比の浜海水浴場までは徒歩圏内です。

＜悠久の旅人のつぶやき＞
風呂好きな旅人としては、やはり、温泉宿がイイ。そう思いますが、たまには、地元で評判の民宿なんかも良いです。
何といっても、手頃な宿泊料金で、地産地消の美味い料理が味わえます。
さらに、今回の「民宿はし本」さんは、館内も部屋も、凝ったデザインで、清潔。部屋には温水洗浄便座対応のトイレ付き。温泉ではありませんが、夜も朝も入浴できる、小粋な大浴場も完備。
日本旅館らしいおもてなしで、寛げます。ぜひ、訪れて頂きたい、隠れ家的な宿です。

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