~のんびり鉄道の旅~肥薩線 いさぶろう・しんぺい号
日本三大車窓のひとつ、肥薩線矢岳越えを楽しむ、86分間の鉄道絶景の旅。
熊本駅から「九州横断特急1号」で、人吉駅に到着しました。

ここからは、人吉駅13:21発、観光列車「いさぶろう3号」吉松行きに乗車。

観光列車「いさぶろう・しんぺい号」は、下り(人吉駅→吉松駅)は「いさぶろう」、上り(吉松駅→人吉駅)は「しんぺい」と別々の列車名で運行されています。
愛称の由来は、「いさぶろう」が人吉駅 - 吉松駅間が建設された当時の逓信大臣山縣伊三郎(やまがた いさぶろう)、「しんぺい」が同区間開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平(ごとう しんぺい)の名を取ったものです。当時は、海側を走る新線(八代→水俣→川内→鹿児島)は開通しておらず、この肥薩線が鹿児島本線でした。日露開戦の機運があり、国防上のため、この山線ルートが決定されたそうです。
人吉~吉松間は、普通列車扱いなので、特急券・急行券は不要です。青春18きっぷでも乗車可能です。
展望スペースもある車内の席は、ほとんどが指定席。別途、指定席券が必要ですが、ほんの一部ですが、自由席もあります。団体観光客は指定席へ。個人客は自由席へ、という感じです。

さあ、そろそろ、出発の時間。人吉→吉松間35キロメートル、1時間26分の熊本・宮崎県境の国見山地を越える、高低差430mの肥薩線山線・鉄道絶景の旅の始まり。
人吉駅を出ると、くま川鉄道湯前線と一部線路を共用し、分岐すると球磨川を渡ります。

しばらくは平坦なところを走りますが、すぐに山の中に入り、小さなトンネルを4つほど通り、大畑駅に到着。
大畑、矢岳、真幸の各駅には、それぞれ10分程度、停車します。
▼大畑駅(熊本県人吉市)



ここでスイッチバックとループ線を通り、山の中を肥薩線最高所にある矢岳駅まで上ります。




▼矢岳駅(熊本県人吉市)


矢岳駅にはSL展示館があります。

矢岳駅を出発すると、肥薩線でもっとも長い矢岳第一トンネルを抜けて、真幸駅に向かう途中で、眼下の加久藤盆地やその向こうの霧島連山を望むことができます。旧国鉄が選定した日本三大車窓の一つ「矢岳越え」です。列車は、減速停車します。



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▼真幸駅(宮崎県えびの市)
列車は、やがて真幸駅に到着。県境を越えて、宮崎県です。



真幸駅ホームには、駅名にちなんでか、「幸せの鐘」なるものがあります。

真幸駅でスイッチバックし出発。
山神第二トンネル付近で、かつて、肥薩線列車退行事故があったトンネルである、という車内案内アナウンスがあります。
事故は、第二次世界大戦終戦直後の1945年(昭和20年)8月22日、多くの復員兵を乗せた列車が、勾配を登り切れずに排煙の充満するトンネル内で停車してしまい、動けなくなってしまいます。
当時は蒸気機関車の時代です。排煙を逃れようと線路に降りた乗客がトンネル内を歩いていたところ、同じように排煙から逃れようとブレーキを緩めて後退してきた列車に次々と轢かれ、53名が死亡しました。
客車の屋根までも鈴なりの乗客という超満員の列車であった上、戦後の物資不足のなか、熱量の低い粗悪な石炭、整備が行き届かず疲弊した機関車という悪条件が原因でした。
犠牲者の多くは復員兵。過酷な戦場で、何とか生き抜いて帰国し、故郷へ帰り着く寸前での悲劇でした。
トンネル群を過ぎると、やがて平坦になり、14:47に吉松駅に到着しました。
▼吉松駅(鹿児島県姶良郡湧水町)

吉松駅で、団体観光客は、ホームで連絡待ちしている、特急「はやとの風3号」鹿児島中央行きに乗り換えて行きました。

吉松駅舎を出ると、蒸気機関車の展示スペースがあります。


私は、この先、吉都線(JR九州の営業路線で、一番、利用客が少ない路線)の普通列車に乗り換えて、都城方面へ。
ここで、約1時間の列車連絡待ちです。
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<訪問時期: 2016年1月16日(土)>
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ここからは、人吉駅13:21発、観光列車「いさぶろう3号」吉松行きに乗車。

観光列車「いさぶろう・しんぺい号」は、下り(人吉駅→吉松駅)は「いさぶろう」、上り(吉松駅→人吉駅)は「しんぺい」と別々の列車名で運行されています。
愛称の由来は、「いさぶろう」が人吉駅 - 吉松駅間が建設された当時の逓信大臣山縣伊三郎(やまがた いさぶろう)、「しんぺい」が同区間開業当時の鉄道院総裁であった後藤新平(ごとう しんぺい)の名を取ったものです。当時は、海側を走る新線(八代→水俣→川内→鹿児島)は開通しておらず、この肥薩線が鹿児島本線でした。日露開戦の機運があり、国防上のため、この山線ルートが決定されたそうです。
人吉~吉松間は、普通列車扱いなので、特急券・急行券は不要です。青春18きっぷでも乗車可能です。
展望スペースもある車内の席は、ほとんどが指定席。別途、指定席券が必要ですが、ほんの一部ですが、自由席もあります。団体観光客は指定席へ。個人客は自由席へ、という感じです。

さあ、そろそろ、出発の時間。人吉→吉松間35キロメートル、1時間26分の熊本・宮崎県境の国見山地を越える、高低差430mの肥薩線山線・鉄道絶景の旅の始まり。
人吉駅を出ると、くま川鉄道湯前線と一部線路を共用し、分岐すると球磨川を渡ります。

しばらくは平坦なところを走りますが、すぐに山の中に入り、小さなトンネルを4つほど通り、大畑駅に到着。
大畑、矢岳、真幸の各駅には、それぞれ10分程度、停車します。
▼大畑駅(熊本県人吉市)



ここでスイッチバックとループ線を通り、山の中を肥薩線最高所にある矢岳駅まで上ります。




▼矢岳駅(熊本県人吉市)


矢岳駅にはSL展示館があります。

矢岳駅を出発すると、肥薩線でもっとも長い矢岳第一トンネルを抜けて、真幸駅に向かう途中で、眼下の加久藤盆地やその向こうの霧島連山を望むことができます。旧国鉄が選定した日本三大車窓の一つ「矢岳越え」です。列車は、減速停車します。



▼真幸駅(宮崎県えびの市)
列車は、やがて真幸駅に到着。県境を越えて、宮崎県です。



真幸駅ホームには、駅名にちなんでか、「幸せの鐘」なるものがあります。

真幸駅でスイッチバックし出発。
山神第二トンネル付近で、かつて、肥薩線列車退行事故があったトンネルである、という車内案内アナウンスがあります。
事故は、第二次世界大戦終戦直後の1945年(昭和20年)8月22日、多くの復員兵を乗せた列車が、勾配を登り切れずに排煙の充満するトンネル内で停車してしまい、動けなくなってしまいます。
当時は蒸気機関車の時代です。排煙を逃れようと線路に降りた乗客がトンネル内を歩いていたところ、同じように排煙から逃れようとブレーキを緩めて後退してきた列車に次々と轢かれ、53名が死亡しました。
客車の屋根までも鈴なりの乗客という超満員の列車であった上、戦後の物資不足のなか、熱量の低い粗悪な石炭、整備が行き届かず疲弊した機関車という悪条件が原因でした。
犠牲者の多くは復員兵。過酷な戦場で、何とか生き抜いて帰国し、故郷へ帰り着く寸前での悲劇でした。
トンネル群を過ぎると、やがて平坦になり、14:47に吉松駅に到着しました。
▼吉松駅(鹿児島県姶良郡湧水町)

吉松駅で、団体観光客は、ホームで連絡待ちしている、特急「はやとの風3号」鹿児島中央行きに乗り換えて行きました。

吉松駅舎を出ると、蒸気機関車の展示スペースがあります。


私は、この先、吉都線(JR九州の営業路線で、一番、利用客が少ない路線)の普通列車に乗り換えて、都城方面へ。
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