JR奥羽本線・花輪線(青森県・岩手県)大湯温泉、湯瀬温泉、八幡平、安比高原~冬の絶景を走る雪中行軍鉄道の旅①
奥羽本線で、青森から大館へ。そして、花輪線で盛岡へ。青春18きっぷで巡る、冬の絶景鉄道の旅。
KEY WORD: 青森駅、奥羽本線、大館駅、ハチ公、花善、十和田南駅、大湯温泉、湯瀬温円、八幡平、安比高原
マップ <花輪線>
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今回の青春18きっぷでの鉄道の旅は、かつて、青函連絡船接続駅だった「青森駅」。


北海道新幹線が「新函館北斗駅」まで延伸した今日では、主役の座を「新青森駅」に譲った感じです。
「雪中行軍・鉄道の旅」第一弾は、ここ青森駅から「奥羽本線」普通列車に乗車。県境を越え、「花輪線」への乗換駅である「大館駅」を目指します。3月1日から利用可能となった「青春18きっぷ・春季」を利用してのJR普通列車の旅です。
この年一番の雪が降ったあとで、弘前郊外のりんご園も雪にすっぽりと覆われています。

青森駅を出発して約1時間半、やがて列車は、秋田県北部の主要都市である大館に到着。
乗り換え待ち時間が1時間ほどありますので、駅前でランチタイムとしましょう。
大館は、秋田犬である名犬「ハチ公」のふる里。駅前広場にハチ公の銅像があります。

また、2017年8月10日(木)、駅前広場左手に「秋田犬ふれあい処」がオープンしました。2016年6月生まれのメスの秋田犬「飛鳥とあこ」が交替で滞在し、お客さんにふれあいを楽しんでもらう施設です。営業時間は、9時~15時半。定休日は、毎週月・木曜日、年末年始(12月31日、1月1日)です。
さて、昼食は、駅前広場向かいにある、鶏めし駅弁で有名な「花善・お食事処」に入りました。

「花善」の創業は、明治32年。元々は、花岡旅館。大館駅の開業に伴い、弁当駅構内販売を始めました。
名物駅弁の「鶏めし弁当」は、JR東日本主催「駅弁味の陣2015」において『鶏めし弁当』(税込880円)が、そして「駅弁味の陣2016」において『比内地鶏の鶏めし弁当』(税込1,180円))が、「駅弁大将軍(総合評価第1位)」に選出されました。
この「鶏めし」は、戦後まもなくの頃、物資不足から配給が米・砂糖・醤油・ゴボウしかなくまとめて炊いてみたことで、その原型が生まれました。
その後、昭和22年に、鶏肉を甘辛く煮付けて飯と合わせることにより、「鶏めし」が完成。今も、頑にその味付けを守り通し、現在の形に至っているそうです。
食事処での人気メニューも「曲げわっぱ」に入れて供せられる「鶏めし御膳」ですが、温かいものが食べたくて、「地鶏親子丼」を注文。税込750円也。

ちなみに、大館名産の「曲げわっぱ」は、樹齢100年以上の秋田杉を薄く切り出し、丁寧に曲げた伝統的工芸品です。
昼食後、駅に戻って、大館13:32発盛岡行き普通列車へ乗り込みます。

ちなみに、大館から盛岡までの直通列車は、1日6本のみ。さあ、約3時間の花輪線の旅の始まりです。車窓から、どんな絶景が見れるでしょうか。
「花輪線(はなわせん)」は、秋田県大館市にある「大館駅」と、岩手県盛岡市にある「好摩駅」を結ぶ、路線距離106.9キロの非電化ローカル線で、1931年に全線開業しました。
沿線の北に「十和田湖」、南に「八幡平」があり、花輪線の愛称は「十和田八幡平四季彩ライン」です。
大館駅を出発すると、列車は米代川に沿って、平野部を東へと進みます。
車窓には見事なまでの大雪原が広がります。





大館駅を出発して37分で、「十和田南駅」に到着。対向列車が待機していました。

かつては十和田湖観光の玄関口として賑わい、十和田湖方面への路線バスも多数発着していましたが、今では乗降客も随分減ってしまいました。
この駅で列車は7分間停車。
おやっ、駅はスイッチバック構造になっていますね。

このような構造になっているのは、当駅から三戸(さんのへ)への路線計画があった名残だそうです。運転方向切り替えのために、停車時間が必要なのですね。ここから、先頭と後尾が入れ替わります。
十和田南駅を出発した列車は、進行方向をしばらく南に取ります。


「八幡平駅」を過ぎると雪原から山間へと景色は変わって行きます。

沿線随一の温泉地がある「湯瀬温泉駅」を過ぎると、上りカーブの連続で県境を越え、やがて岩手県側に入ります。

この辺りから列車は減速。雪のための徐行運転です。時々停車しながら徐行運転の繰り返しとなってしまいました。




やがて、かつて大型スキーリゾートとして賑わった安比高原近くにある無人駅「安比高原駅」を過ぎます。
安比高原スキー場をはじめ、スキー場内のリゾートホテル複数棟、盛岡グランドホテル、メイプルカントリークラブ、安比高原ゴルフクラブ、その他複数のレストランなどは、経営不振のため、地元経営会社は、2016年6月23日に発行済み全株式をアジア系投資会社「アジアゲートグループ」へ売却しました。今後は、インバウンド集客の取り組みを積極化する方針だそうです。
やがて列車は「IGRいわて銀河鉄道線(旧東北本線)・好摩駅」に到着。花輪線の終点です。
列車は、このまま「いわて銀河鉄道線」に乗り入れ、盛岡駅を目指します。


結局、盛岡駅には、1時間近く遅れて到着。青森から大館を経て、盛岡までの「雪中行軍・鉄道の旅」の終着です。
尚、青春18きっぷで、好摩駅から盛岡方面へ行く場合、いわて銀河鉄道線の運賃が別途必要です(好摩駅 - 盛岡駅間 650円)。
(写真撮影日: 2016年3月1日)
<2017年花輪線沿線のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.4以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●縄文のふる里 大湯温泉 ホテル鹿角(大湯温泉) 1泊朝夕食付き 7,400円~
●5つの源泉掛け流し 和風宿 岡部荘(大湯温泉) 1泊朝夕食付き 9,000円~
●四季彩り 秋田づくし 湯瀬ホテル(湯瀬温泉) 1泊朝夕食付き 9,074円~
●安比八幡平の食の宿 四季館 彩冬(八幡平) 1泊朝夕食付き 13,142円~
●八幡平ハイツ(八幡平) 1泊朝夕食付き 12,777円~
●5室の小さな宿 旬菜フレンチ&貸切露天 Beaverビーバー(八幡平) 1泊朝夕食付き 11,500円~
●天然温泉の宿 安暖庭(アンダンテ)(八幡平) 1泊朝夕食付き 10,185円~
●八幡平南温泉 旭日之湯(八幡平) 1泊朝夕食付き 8,194円~
●ペンション もっきんばーど(安比高原) 1泊朝夕食付き 7,500円~
●ペンションむってぃ(安比高原) 1泊朝夕食付き 7,962円~
●果実酒の宿 木いちご荘(安比高原) 1泊朝夕食付き 7,400円~
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マップ <花輪線>
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今回の青春18きっぷでの鉄道の旅は、かつて、青函連絡船接続駅だった「青森駅」。


北海道新幹線が「新函館北斗駅」まで延伸した今日では、主役の座を「新青森駅」に譲った感じです。
「雪中行軍・鉄道の旅」第一弾は、ここ青森駅から「奥羽本線」普通列車に乗車。県境を越え、「花輪線」への乗換駅である「大館駅」を目指します。3月1日から利用可能となった「青春18きっぷ・春季」を利用してのJR普通列車の旅です。
この年一番の雪が降ったあとで、弘前郊外のりんご園も雪にすっぽりと覆われています。

青森駅を出発して約1時間半、やがて列車は、秋田県北部の主要都市である大館に到着。
乗り換え待ち時間が1時間ほどありますので、駅前でランチタイムとしましょう。
大館は、秋田犬である名犬「ハチ公」のふる里。駅前広場にハチ公の銅像があります。

また、2017年8月10日(木)、駅前広場左手に「秋田犬ふれあい処」がオープンしました。2016年6月生まれのメスの秋田犬「飛鳥とあこ」が交替で滞在し、お客さんにふれあいを楽しんでもらう施設です。営業時間は、9時~15時半。定休日は、毎週月・木曜日、年末年始(12月31日、1月1日)です。
さて、昼食は、駅前広場向かいにある、鶏めし駅弁で有名な「花善・お食事処」に入りました。

「花善」の創業は、明治32年。元々は、花岡旅館。大館駅の開業に伴い、弁当駅構内販売を始めました。
名物駅弁の「鶏めし弁当」は、JR東日本主催「駅弁味の陣2015」において『鶏めし弁当』(税込880円)が、そして「駅弁味の陣2016」において『比内地鶏の鶏めし弁当』(税込1,180円))が、「駅弁大将軍(総合評価第1位)」に選出されました。
この「鶏めし」は、戦後まもなくの頃、物資不足から配給が米・砂糖・醤油・ゴボウしかなくまとめて炊いてみたことで、その原型が生まれました。
その後、昭和22年に、鶏肉を甘辛く煮付けて飯と合わせることにより、「鶏めし」が完成。今も、頑にその味付けを守り通し、現在の形に至っているそうです。
食事処での人気メニューも「曲げわっぱ」に入れて供せられる「鶏めし御膳」ですが、温かいものが食べたくて、「地鶏親子丼」を注文。税込750円也。

ちなみに、大館名産の「曲げわっぱ」は、樹齢100年以上の秋田杉を薄く切り出し、丁寧に曲げた伝統的工芸品です。
昼食後、駅に戻って、大館13:32発盛岡行き普通列車へ乗り込みます。

ちなみに、大館から盛岡までの直通列車は、1日6本のみ。さあ、約3時間の花輪線の旅の始まりです。車窓から、どんな絶景が見れるでしょうか。
「花輪線(はなわせん)」は、秋田県大館市にある「大館駅」と、岩手県盛岡市にある「好摩駅」を結ぶ、路線距離106.9キロの非電化ローカル線で、1931年に全線開業しました。
沿線の北に「十和田湖」、南に「八幡平」があり、花輪線の愛称は「十和田八幡平四季彩ライン」です。
大館駅を出発すると、列車は米代川に沿って、平野部を東へと進みます。
車窓には見事なまでの大雪原が広がります。





大館駅を出発して37分で、「十和田南駅」に到着。対向列車が待機していました。

かつては十和田湖観光の玄関口として賑わい、十和田湖方面への路線バスも多数発着していましたが、今では乗降客も随分減ってしまいました。
この駅で列車は7分間停車。
おやっ、駅はスイッチバック構造になっていますね。

このような構造になっているのは、当駅から三戸(さんのへ)への路線計画があった名残だそうです。運転方向切り替えのために、停車時間が必要なのですね。ここから、先頭と後尾が入れ替わります。
十和田南駅を出発した列車は、進行方向をしばらく南に取ります。


「八幡平駅」を過ぎると雪原から山間へと景色は変わって行きます。

沿線随一の温泉地がある「湯瀬温泉駅」を過ぎると、上りカーブの連続で県境を越え、やがて岩手県側に入ります。

この辺りから列車は減速。雪のための徐行運転です。時々停車しながら徐行運転の繰り返しとなってしまいました。




やがて、かつて大型スキーリゾートとして賑わった安比高原近くにある無人駅「安比高原駅」を過ぎます。
安比高原スキー場をはじめ、スキー場内のリゾートホテル複数棟、盛岡グランドホテル、メイプルカントリークラブ、安比高原ゴルフクラブ、その他複数のレストランなどは、経営不振のため、地元経営会社は、2016年6月23日に発行済み全株式をアジア系投資会社「アジアゲートグループ」へ売却しました。今後は、インバウンド集客の取り組みを積極化する方針だそうです。
やがて列車は「IGRいわて銀河鉄道線(旧東北本線)・好摩駅」に到着。花輪線の終点です。
列車は、このまま「いわて銀河鉄道線」に乗り入れ、盛岡駅を目指します。


結局、盛岡駅には、1時間近く遅れて到着。青森から大館を経て、盛岡までの「雪中行軍・鉄道の旅」の終着です。
尚、青春18きっぷで、好摩駅から盛岡方面へ行く場合、いわて銀河鉄道線の運賃が別途必要です(好摩駅 - 盛岡駅間 650円)。
(写真撮影日: 2016年3月1日)
<2017年花輪線沿線のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.4以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●縄文のふる里 大湯温泉 ホテル鹿角(大湯温泉) 1泊朝夕食付き 7,400円~
●5つの源泉掛け流し 和風宿 岡部荘(大湯温泉) 1泊朝夕食付き 9,000円~
●四季彩り 秋田づくし 湯瀬ホテル(湯瀬温泉) 1泊朝夕食付き 9,074円~
●安比八幡平の食の宿 四季館 彩冬(八幡平) 1泊朝夕食付き 13,142円~
●八幡平ハイツ(八幡平) 1泊朝夕食付き 12,777円~
●5室の小さな宿 旬菜フレンチ&貸切露天 Beaverビーバー(八幡平) 1泊朝夕食付き 11,500円~
●天然温泉の宿 安暖庭(アンダンテ)(八幡平) 1泊朝夕食付き 10,185円~
●八幡平南温泉 旭日之湯(八幡平) 1泊朝夕食付き 8,194円~
●ペンション もっきんばーど(安比高原) 1泊朝夕食付き 7,500円~
●ペンションむってぃ(安比高原) 1泊朝夕食付き 7,962円~
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