田沢湖(秋田県仙北市)田沢湖高原温泉、乳頭温泉、水沢温泉、玉川温泉~東北の山間に佇む日本で一番深い湖
背景に有名な温泉地を抱く、日本最深の湖「田沢湖」。そこには、「竜伝説」と固有種「クニマス」の悲話があった。
KEY WORD: 田沢湖、田沢湖高原、アルパこまくさ、クニマス
マップ <田沢湖>
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秋田県の中東部に位置する「田沢湖」は、直径約6キロの円形で、最大深度は423.4メートル。

日本第1位の深さ(第2位は支笏湖、第3位は十和田湖)で、世界では17番目に深い湖です(ちなみに、世界で最も深い湖は「バイカル湖」)。湖面標高は249メートルなので、最深部の湖底は海面下174.4メートルということになります。
公共交通機関利用の場合、JR田沢湖線「田沢湖駅」から路線バス利用となります。

「田沢湖畔」経由で、白濁のにごり湯で有名な「乳頭温泉」や、近年外国人観光客に人気の「玉川温泉」行きのバスも出ています。

JR田沢湖線は、秋田新幹線との共用路線になっており、土日休日の場合、「田沢湖駅」発着の盛岡方面の秋田新幹線は一日23本あります。

それに対し、在来線普通列車は一日4本のみ。朝07:41発の次は15:53発まで、実に8時間以上ありません。

「青春18きっぷ」利用者泣かせの駅です。
田沢湖周辺には、水をがぶ飲みして龍の体になった辰子と八郎がやがてめぐり合って夫婦になったという伝説があります。
田沢湖のほとり神成村に辰子という名の娘が暮らしておりました。辰子は類い希な美しい娘でしたが、いつしか、若さとその美しさを永遠に保ちたいと思うようになり、村の観音に百夜の願掛けをしました。そうすると、必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示しました。
そのお告げの通り、泉の水を辰子は飲みますが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりでありました。狂奔する辰子の姿は、いつの間にか龍へと変化していきます。自分の身に起こった報いを悟った辰子は、田沢湖に身を沈め、そこの主として暮らすようになったということです。
辰子の身を案じ、探し続けた母は、やがて変わり果てた姿となった娘に再会します。悲しむ母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿に変わりました。これが田沢湖の「クニマス」の始まりといわれています。

北方の海沿いに、「八郎潟」という湖があります。やはり人間から龍へと姿を変えられた「八郎太郎」という龍が、いつしか山の田沢湖の主「辰子」に惹かれ、共に田沢湖に暮らすようになります。主のいなくなった「八郎潟」は、年を追うごとに浅くなり、主の増えた「田沢湖」は、逆に冬も凍ることなく、ますます深くなったということです。
田沢湖の湖畔には辰子伝説にまつわる像が4体あります。また、湖の北岸にある「御座石神社」には、辰子が竜になるきっかけとなった水を飲んだと言われる泉があります。
田沢湖は漁業資源も豊富で、古くから漁業が行われ、明治期末から固有種である「クニマス」の孵化放流事業も試みられ、1935年(昭和10年)には約8万8千匹の漁獲高がありました。
そんな田沢湖に、戦時体制下の1940年(昭和15年)、食糧増産と電源開発計画のために湖水を発電用水・農業用水として利用しようと、近くを流れる別の水系である玉川からpH1.1という強酸性の源泉を含んだ水を湖に導入する水路が作られました。これにより、湖水の酸性化が進み、辰子伝説に出てくる「クニマス」をはじめ、ほとんどの魚類が数年で姿を消してしまいました。人間の手によってもたらされた「田沢湖の自然と生態系の破壊」です。
戦後、湖水の中和対策が行われてきました。これにより、湖面の水質は中性化しましたが、今なお湖全体の水質回復には至っていません。

田沢湖で絶滅した「クニマス」を探して、1995年から1998年にかけて、多額の懸賞金を懸けての全国キャンペーンが行われましたが、成果はありませんでした。が、2010年(平成22年)になって、山梨県の「西湖」での生存が確認され、「クニマス再発見」の一大ニュースとなりました。
これを機に、平成29年7月1日、田沢湖の歴史・文化、そして未来へのメッセージを発信する拠点施設として、「田沢湖クニマス未来館」が田沢湖畔にオープンしました。
山梨県から貸借され、70年ぶりに田沢湖へ戻った5尾の「クニマス」の展示や、過去に田沢湖でなにが起きたのか、これからの田沢湖再生に向けた取り組みなどのパネル展示があります。観覧料は大人300円です。
オープンからの5ヶ月間で2万2千人を超える来館者があったそうです。
田沢湖畔から、乳頭温泉方面へ山道を行くと、「たざわ湖スキー場」があります。
その先には、田沢湖高原に「アルパこまくさ」という公共施設があります。JR田沢湖駅から路線バスで田沢湖畔を経由して35分です。

敷地内からは、田沢湖の絶景を見ることが出来ます。


夏シーズンには、「秋田駒ケ岳登山口(8合目)」行きのバスが出ていて、多くの登山客で賑わいます。「秋田駒ケ岳情報センター」も館内にあります。
館内には、「自然ふれあい温泉館」があり、露天風呂からは田沢湖が一望でき、壮大なパノラマ風景を楽しみながら、源泉かけ流しの湯を堪能できます。泉質は、硫黄泉(硫化水素泉)。12月~3月の営業時間は、9:30~17:30(受付17:00まで)。毎週木曜定休。入浴料は大人520円、小学生300円です。
館内には、季節の山菜や地元の食材を使ったメニューが人気の「お食事処 こまくさ」もあります。
また、この辺り一帯は、「田沢湖高原温泉郷」で、温泉宿・ホテルが数軒あります。「乳頭温泉」に近いこともあり、湯花が豊富な白濁の湯の天然温泉掛け流しを楽しめます。
(写真撮影日:2016年8月17日/18日)
<2017年田沢湖周辺のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.2以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●ホテルグランド天空(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 7,870円~
※この宿の詳細情報は、別記事<ホテルグランド天空>をご覧ください。
●ロッジアイリス(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 6,342円~
●田沢高原ホテル(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 9,000円~
●乳頭温泉郷 妙乃湯 1泊朝夕食付き 12,100円~
●山の宿(乳頭温泉郷) 1泊朝夕食付き 15,000円~
●休暇村 乳頭温泉郷 1泊朝夕食付き 9,259円~
●ペンション 白い星(水沢温泉郷) 8,287円~
●ロッヂヨーデル(水沢温泉郷) 8,194円~
●田沢湖高原リゾートホテル ニュースカイ(水沢温泉郷) 7,731円~
●露天風呂 水沢温泉 1泊食事なし(素泊まり) 3,615円~
●駒ヶ岳温泉 1泊朝夕食付き 8,796円~
●日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉 1泊朝夕食付き 11,000円~
●夏瀬温泉 都わすれ 1泊朝夕食付き 25,722円~
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KEY WORD: 田沢湖、田沢湖高原、アルパこまくさ、クニマス
マップ <田沢湖>
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秋田県の中東部に位置する「田沢湖」は、直径約6キロの円形で、最大深度は423.4メートル。

日本第1位の深さ(第2位は支笏湖、第3位は十和田湖)で、世界では17番目に深い湖です(ちなみに、世界で最も深い湖は「バイカル湖」)。湖面標高は249メートルなので、最深部の湖底は海面下174.4メートルということになります。
公共交通機関利用の場合、JR田沢湖線「田沢湖駅」から路線バス利用となります。

「田沢湖畔」経由で、白濁のにごり湯で有名な「乳頭温泉」や、近年外国人観光客に人気の「玉川温泉」行きのバスも出ています。

JR田沢湖線は、秋田新幹線との共用路線になっており、土日休日の場合、「田沢湖駅」発着の盛岡方面の秋田新幹線は一日23本あります。

それに対し、在来線普通列車は一日4本のみ。朝07:41発の次は15:53発まで、実に8時間以上ありません。

「青春18きっぷ」利用者泣かせの駅です。
田沢湖周辺には、水をがぶ飲みして龍の体になった辰子と八郎がやがてめぐり合って夫婦になったという伝説があります。
田沢湖のほとり神成村に辰子という名の娘が暮らしておりました。辰子は類い希な美しい娘でしたが、いつしか、若さとその美しさを永遠に保ちたいと思うようになり、村の観音に百夜の願掛けをしました。そうすると、必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示しました。
そのお告げの通り、泉の水を辰子は飲みますが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりでありました。狂奔する辰子の姿は、いつの間にか龍へと変化していきます。自分の身に起こった報いを悟った辰子は、田沢湖に身を沈め、そこの主として暮らすようになったということです。
辰子の身を案じ、探し続けた母は、やがて変わり果てた姿となった娘に再会します。悲しむ母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿に変わりました。これが田沢湖の「クニマス」の始まりといわれています。

北方の海沿いに、「八郎潟」という湖があります。やはり人間から龍へと姿を変えられた「八郎太郎」という龍が、いつしか山の田沢湖の主「辰子」に惹かれ、共に田沢湖に暮らすようになります。主のいなくなった「八郎潟」は、年を追うごとに浅くなり、主の増えた「田沢湖」は、逆に冬も凍ることなく、ますます深くなったということです。
田沢湖の湖畔には辰子伝説にまつわる像が4体あります。また、湖の北岸にある「御座石神社」には、辰子が竜になるきっかけとなった水を飲んだと言われる泉があります。
田沢湖は漁業資源も豊富で、古くから漁業が行われ、明治期末から固有種である「クニマス」の孵化放流事業も試みられ、1935年(昭和10年)には約8万8千匹の漁獲高がありました。
そんな田沢湖に、戦時体制下の1940年(昭和15年)、食糧増産と電源開発計画のために湖水を発電用水・農業用水として利用しようと、近くを流れる別の水系である玉川からpH1.1という強酸性の源泉を含んだ水を湖に導入する水路が作られました。これにより、湖水の酸性化が進み、辰子伝説に出てくる「クニマス」をはじめ、ほとんどの魚類が数年で姿を消してしまいました。人間の手によってもたらされた「田沢湖の自然と生態系の破壊」です。
戦後、湖水の中和対策が行われてきました。これにより、湖面の水質は中性化しましたが、今なお湖全体の水質回復には至っていません。

田沢湖で絶滅した「クニマス」を探して、1995年から1998年にかけて、多額の懸賞金を懸けての全国キャンペーンが行われましたが、成果はありませんでした。が、2010年(平成22年)になって、山梨県の「西湖」での生存が確認され、「クニマス再発見」の一大ニュースとなりました。
これを機に、平成29年7月1日、田沢湖の歴史・文化、そして未来へのメッセージを発信する拠点施設として、「田沢湖クニマス未来館」が田沢湖畔にオープンしました。
山梨県から貸借され、70年ぶりに田沢湖へ戻った5尾の「クニマス」の展示や、過去に田沢湖でなにが起きたのか、これからの田沢湖再生に向けた取り組みなどのパネル展示があります。観覧料は大人300円です。
オープンからの5ヶ月間で2万2千人を超える来館者があったそうです。
田沢湖畔から、乳頭温泉方面へ山道を行くと、「たざわ湖スキー場」があります。
その先には、田沢湖高原に「アルパこまくさ」という公共施設があります。JR田沢湖駅から路線バスで田沢湖畔を経由して35分です。

敷地内からは、田沢湖の絶景を見ることが出来ます。


夏シーズンには、「秋田駒ケ岳登山口(8合目)」行きのバスが出ていて、多くの登山客で賑わいます。「秋田駒ケ岳情報センター」も館内にあります。
館内には、「自然ふれあい温泉館」があり、露天風呂からは田沢湖が一望でき、壮大なパノラマ風景を楽しみながら、源泉かけ流しの湯を堪能できます。泉質は、硫黄泉(硫化水素泉)。12月~3月の営業時間は、9:30~17:30(受付17:00まで)。毎週木曜定休。入浴料は大人520円、小学生300円です。
館内には、季節の山菜や地元の食材を使ったメニューが人気の「お食事処 こまくさ」もあります。
また、この辺り一帯は、「田沢湖高原温泉郷」で、温泉宿・ホテルが数軒あります。「乳頭温泉」に近いこともあり、湯花が豊富な白濁の湯の天然温泉掛け流しを楽しめます。
(写真撮影日:2016年8月17日/18日)
<2017年田沢湖周辺のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.2以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●ホテルグランド天空(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 7,870円~
※この宿の詳細情報は、別記事<ホテルグランド天空>をご覧ください。
●ロッジアイリス(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 6,342円~
●田沢高原ホテル(田沢湖高原温泉郷) 1泊朝夕食付き 9,000円~
●乳頭温泉郷 妙乃湯 1泊朝夕食付き 12,100円~
●山の宿(乳頭温泉郷) 1泊朝夕食付き 15,000円~
●休暇村 乳頭温泉郷 1泊朝夕食付き 9,259円~
●ペンション 白い星(水沢温泉郷) 8,287円~
●ロッヂヨーデル(水沢温泉郷) 8,194円~
●田沢湖高原リゾートホテル ニュースカイ(水沢温泉郷) 7,731円~
●露天風呂 水沢温泉 1泊食事なし(素泊まり) 3,615円~
●駒ヶ岳温泉 1泊朝夕食付き 8,796円~
●日本の山岳温泉リゾート 新玉川温泉 1泊朝夕食付き 11,000円~
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