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熊野古道「中辺路」を快適ドライブ(和歌山県田辺市)川湯温泉、渡良瀬温泉、湯の峰温泉~世界遺産・熊野古道を追いかけて<前編>

国道バイパスを快適ドライブしながら、熊野古道「中辺路」を追跡。田辺から熊野本宮大社までのドライブ旅。
KEY WORD: 熊野古道、中辺路、野中の清水、秀衡桜、川湯温泉、湯の峰温泉
マップ <国道311号線(中辺路)
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熊野古道(くまのこどう)」は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称で、熊野参詣道ともよばれます。
古代から中世にかけ、熊野三山の信仰が高まり、上皇・女院から庶民にいたるまで、「蟻の熊野詣」と例えられるほど、多くの人々が切れ目なく熊野に参詣したと伝えられています。

熊野古道は、主に5つの道を指します。
・渡辺津(今の大阪市内、天満橋辺り)~(紀伊)田辺までの「紀伊路」、
・高野山~熊野三山(約70キロ)の「小辺路(こへち)」
小辺路
・田辺~熊野三山の「中辺路(なかへち)」
・田辺~串本~ 熊野三山(約120キロ)の「大辺路(おおへち)」
・伊勢神宮~熊野三山(約160キロ)の「伊勢路
です。
このうち、中辺路、大辺路、小辺路が、「熊野参詣道」として世界遺産に登録されています。

近年は「パワースポット」としても注目される熊野古道ですが、まずは、和歌山県田辺市を起点に、最も多くの参詣者が歩いたとされる熊野参詣道・中辺路沿いの国道311号線を車で走り、熊野古道を追跡します。
国道42号線と国道311号線(熊野街道)との分岐点は、田辺市南部の上冨田町にある岩崎交差点となります。最寄りの高速道ICは、紀勢自動車道上冨田ICです(最寄りの「道の駅・くちくまの」ICは、すさみ方面からの流出、大阪・和歌山方面への進入のみ可)。
岩崎交差点から国道42号線を串本方面へ行くと「大辺路」、国道311号線を行くと「中辺路」になります。
尚、紀伊路の起点である渡辺津辺りの「天満橋」から岩崎交差点までは高速道経由で約158キロ、所要時間2時間15分です。

国道311号線は、近年、道路整備が進み、完全2車線で走りやすい快適ドライブウェイとなっています。
「中辺路」を行くと、頻繁に「〇〇王子」という案内標識が出てきます。
熊野古道 標識
この「王子」とは、簡単に言うと、熊野古道沿いに在する神社のことです。
参詣途上で儀礼を行う場所で、参詣者の守護が祈願されていました。「王子」という命名も、峯中修行者を守護する神仏は「童子」の姿をとるという修験道の思想に基づくものであると考えられています。

国道311号線を快走し、野中一方杉バス停付近からバイパスを外れて旧道に入り、山を上り、「野中の清水」を目指します。
この辺りは、中辺路の古道の中で、一番整備されている観光スポットです。
かなりの高地になりますが、旧道を行くと、集落に小さな駐車場があり、車を停めての散策が可能です。
熊野古道 紀伊山系
熊野古道 石畳

野中の清水」は、旧国道沿いに涌き出ている清水で、日本名水百選のひとつにも選ばれています。古来より涸れることなく水が湧出し、旅人がのどを潤した絶好の休憩所でもありました。
野中の清水

野中の清水の近くには、風情のある石畳の路で、「とがの木茶屋」が建っています。
熊野古道 茶店

石畳の路をさらに行くと、「秀衡桜(ひでひらざくら)」が立っています。
秀衡桜
平安時代後期、奥州の豪族、藤原秀衡が滝尻の岩屋に残したわが子の無事を祈念して、そこにあった桜を手折り、別の木にその桜を継いだという伝承があります。植えつがれていまの桜は何代目かになります。春には見事に開花します。

旧国道は、時折、熊野古道と交差しながら小広峠を越え、やがて国道311号線に合流します。
熊野古道 小広峠





ここからは、再び、国道を快走。
旧本宮町に入り、川湯温泉入口交差点で右折し、川湯温泉に立ち寄り。

川湯温泉」は、河原を掘ればお湯が出る、という全国でも珍しい温泉です。
川湯温泉街

温泉街を流れる大塔川ををせきとめた野趣あふれる大露天風呂「仙人風呂」は、入浴無料。
仙人風呂
川底から湧いている73度の源泉に、大塔川の清流を引き入れて40度前後に調整しています。周囲はよしず張りの囲いだけという開放的な混浴温泉風呂。入浴には水着の着用が必要です。男女別の簡易更衣場があります。
営業期間は、12月~2月末日。入浴時間は、6時半~22時。河川敷に無料大駐車場があります。

国道311号線に戻ります。
国道バイパスは、この先トンネルをくぐって、熊野川右岸で国道168号線と合流、川沿いを北上すれば、熊野本宮大社へ行けますが、熊野古道を追いかけて、旧道に入り、「湯の峰温泉」方面へ。

開湯1800年で、日本最古の湯として愛される「湯の峰温泉」。
古の人々は熊野詣の旅の途中、湯の峰で湯垢離を行い、聖地での禊ぎと旅の疲れを癒しました。
天然温泉の岩風呂「つぼ湯」は参詣道の一部として世界遺産に登録されています。世界遺産に登録された入浴できる温泉で、入浴料は770円(30分交替制)です。
また、川沿いには湯筒があり、ゴポゴポと湧き出る90度の熱湯で卵や野菜を茹で、食す事が出来ます。
湯の峰温泉
温泉街手前に無料駐車場あり。

湯の峰温泉からは、熊野古道は、「赤木越え(約7.1キロ)」、または、急な階段状の上りが大変な「大日越え(3.4キロ)」の山越えコースとなります。
大日越え

現代人は、車で国道311号線バイパスに戻り、7.5キロ、約12分で熊野本宮大社に到着です。
上富田町の岩崎交差点~熊野本宮大社まで、走行距離約70キロ、走行時間約1時間40分のドライブ旅でした。

<後編へ続く>

(写真撮影日: 2016年1月6日)





<2017年熊野古道・中辺路のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.2以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。

●温泉民宿 元湯こぶち(川湯温泉) 1泊朝夕食付き 8,194円~
●山水館 川湯みどりや(川湯温泉) 1泊朝夕食付き 10,000円~
●温泉民宿 大村屋(川湯温泉) 1泊朝夕食付き 6,574円~
●ペンション あしたの森(川湯温泉) 1泊朝夕食付き 9,259円~
●わたらせ温泉 ホテルやまゆり(渡瀬温泉) 1泊朝夕食付き 11,000円~
●熊野古道の宿 霧の郷たかはら(渡瀬温泉) 1泊朝夕食付き 9,259円~
●わたらせ温泉ホテルささゆり(渡瀬温泉) 1泊朝夕食付き 15,000円~
●湯の峯荘(湯の峰温泉) 1泊朝夕食付き 10,000円~
●民宿くらや(湯の峰温泉) 1泊朝夕食付き 7,870~



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