青い森鉄道、JR八戸線、三陸鉄道北リアス線(青森県/岩手県)~のんびり鉄道の旅・北東北編<後編>
青森駅から北三陸リアス海岸へ向けて、のんびり鉄道の旅に出発。後編はJR八戸線から三陸鉄道北リアス線へ乗り継ぐ鉄道の旅。車窓からの絶景は期待外れでしたが。
KEY WORD: JR八戸線、三陸鉄道北リアス線、田野畑駅、北山崎
マップ <JR八戸線三陸鉄道北リアス線>
********************************************************************
「八戸(はちのへ)駅」から、「JR八戸線」に乗車して、鉄道の旅を再開です。

八戸線は、青森県八戸市の八戸駅から岩手県久慈市の久慈駅を結ぶJR東日本の地方交通線です。
八戸駅~久慈駅間の営業距離は64.9キロ。起終点駅含めた駅数は25駅。全て各駅停車での運行で、八戸駅から久慈駅まで、最速でも1時間43分掛かります。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で全線が不通となりましたが、2012年3月17日までに全面復旧しました。
八戸線は、大半の区間で海沿いを走りますが、海との間に防風林や背の高い雑草も多く生えており、日本海側の海沿いを走る五能線と比べると、車窓の景観はあまり宜しくありません。
久慈駅で、三陸鉄道北リアス線に乗り継ぎです。JR久慈駅と三陸鉄道久慈駅は、隣り合った別々の駅舎になっています。
<三陸鉄道南リアス線のワンマン車両>

2013年度前期(4月1日 - 9月28日)に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』は、岩手県久慈市をモデルとした「北三陸市」が舞台で、三陸鉄道北リアス線が「北三陸鉄道リアス線」(通称:「北鉄」)として登場。
三陸鉄道の協力のもと、来たリアス線内各箇所で様々なロケ撮影が行われました、劇中では、久慈駅は「北三陸駅」、田野畑駅が「畑野駅」として登場しました。
北リアス線は、1972年に国鉄宮古線として開業した宮古駅~田老駅間、1975年に国鉄久慈線として開業した普代駅~久慈駅間を第三セクターとして引き継ぎ、その後、工事が中断していた田老駅~普代駅間の工事を再開させ、1984年4月1日、宮古線・久慈線の三陸鉄道への転換と同時に開業し、三陸鉄道北リアス線として、久慈駅~宮古駅間71キロが全線開通しました。
北リアス線は、海沿いではなく、山手の高台を走り、路線の半分以上がトンネルとなっています。

ですから、車窓からの景観はあまり期待できません。
北三陸海岸の絶景を見るためには、駅で降りて、海岸まで行く必要があります。
<田野畑駅から徒歩10分ほどの港から望む「北山崎」>

実は、北リアス線(旧国鉄久慈線、宮古線)は、路線ルート選定時点で、1896年(明治29年)6月15日に起こった明治三陸地震で発生した「明治三陸津波」での経験から、山手を走るルートとなったのでした。車窓からの海岸線の絶景は期待外れで、観光的見地からすると残念ですが、このルート選定が平成の時代に功を奏することになります。
2011年(平成23年)3月11日(金)14:46分頃に、日本の三陸海岸沖の太平洋の地下を震源とした「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは9.0で、日本観測史上最大のものでした。
地震によって発生した大規模な津波は、最大で海岸から6キロの内陸まで浸水、東北沿岸各地に8~9メートル級の津波が押し寄せ、岩手県大船渡市では、40.1メートルの最大遡上高を記録。三陸沿岸部で甚大な被害を及ぼしました。
北リアス線も被害を受けましたが、三陸鉄道社長の決断により震災の5日後には一部区間で運転を開始し、「震災復興列車」として3月末まで運賃無料で運行。地元の足や復興への希望の象徴となったのでした。
北リアス線の被害状況ですが、明治三陸大津波での経験を踏まえたルート選定が幸いし、被害箇所は5箇所、延長にして5.8キロと局所的でした。翌年には、久慈駅~田野畑駅間が開通。
<復旧後の「田野畑駅」>

そして、2014年4月6日に全線復旧となりました。
久慈駅を出発したワンマン運行の列車は、1時間35分ほどで宮古駅に到着。
この先、三陸海岸沿いを南下し、三陸鉄道南リアス線との接続駅である「釜石駅」までは、JR山田線経由となります。が、JR山田線宮古~釜石間は、震災以来、不通になったままです。
復旧工事は2015年3月7日に着工し、全線復旧は2018年度になるとみられています。復旧後、宮古~釜石間は、JR東日本から三陸鉄道へ経営が移管されることになりました。
2018年、宮古~釜石間が復旧したら、是非、再訪したいと思います。
(写真撮影日: 2015年12月21日~22日)
<2017年青い森鉄道、JR八戸線、三陸鉄道北リアス線沿線のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.2以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●棟方志功ゆかりの宿 椿館(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 8,000円~
※この宿の詳細情報は、別記事<棟方志功ゆかりの宿 椿館>をご覧ください。
●南部屋・海扇閣(なんぶや・かいせんかく)(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 12,000円~
●浅虫温泉 辰巳館(たつみかん)(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 9,722円~
●温泉旅館 松園(野辺地) 1泊朝夕食付き 7,129円~
●星野リゾート 青森屋(三沢) 1泊朝夕食付き 15,277円~
●ぴかぴかの宿 民宿石橋(八戸) 1泊朝夕食付き 5,925円~
●浄土ヶ浜パークホテル(宮古) 1泊朝夕食付き 11,100円~
●渚亭たろう庵(宮古) 1泊朝夕食付き 22,037円~
●ホテル羅賀荘(田野畑) 1泊朝夕食付き 10,500円~
※この宿の詳細情報は、別記事<ホテル羅賀荘>をご覧ください。
必見!お得な旅情報は、下記広告バナーを、クリック!
*****************************************************************************
YAHOOショッピング「USA直輸入カジュアルブランドSHOP・悠久の旅人の店」も宜しくお願いします!
↓
*****************************************************************************
KEY WORD: JR八戸線、三陸鉄道北リアス線、田野畑駅、北山崎
マップ <JR八戸線三陸鉄道北リアス線>
********************************************************************
「八戸(はちのへ)駅」から、「JR八戸線」に乗車して、鉄道の旅を再開です。

八戸線は、青森県八戸市の八戸駅から岩手県久慈市の久慈駅を結ぶJR東日本の地方交通線です。
八戸駅~久慈駅間の営業距離は64.9キロ。起終点駅含めた駅数は25駅。全て各駅停車での運行で、八戸駅から久慈駅まで、最速でも1時間43分掛かります。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で全線が不通となりましたが、2012年3月17日までに全面復旧しました。
八戸線は、大半の区間で海沿いを走りますが、海との間に防風林や背の高い雑草も多く生えており、日本海側の海沿いを走る五能線と比べると、車窓の景観はあまり宜しくありません。
久慈駅で、三陸鉄道北リアス線に乗り継ぎです。JR久慈駅と三陸鉄道久慈駅は、隣り合った別々の駅舎になっています。
<三陸鉄道南リアス線のワンマン車両>

2013年度前期(4月1日 - 9月28日)に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』は、岩手県久慈市をモデルとした「北三陸市」が舞台で、三陸鉄道北リアス線が「北三陸鉄道リアス線」(通称:「北鉄」)として登場。
三陸鉄道の協力のもと、来たリアス線内各箇所で様々なロケ撮影が行われました、劇中では、久慈駅は「北三陸駅」、田野畑駅が「畑野駅」として登場しました。
北リアス線は、1972年に国鉄宮古線として開業した宮古駅~田老駅間、1975年に国鉄久慈線として開業した普代駅~久慈駅間を第三セクターとして引き継ぎ、その後、工事が中断していた田老駅~普代駅間の工事を再開させ、1984年4月1日、宮古線・久慈線の三陸鉄道への転換と同時に開業し、三陸鉄道北リアス線として、久慈駅~宮古駅間71キロが全線開通しました。
北リアス線は、海沿いではなく、山手の高台を走り、路線の半分以上がトンネルとなっています。

ですから、車窓からの景観はあまり期待できません。
北三陸海岸の絶景を見るためには、駅で降りて、海岸まで行く必要があります。
<田野畑駅から徒歩10分ほどの港から望む「北山崎」>

実は、北リアス線(旧国鉄久慈線、宮古線)は、路線ルート選定時点で、1896年(明治29年)6月15日に起こった明治三陸地震で発生した「明治三陸津波」での経験から、山手を走るルートとなったのでした。車窓からの海岸線の絶景は期待外れで、観光的見地からすると残念ですが、このルート選定が平成の時代に功を奏することになります。
2011年(平成23年)3月11日(金)14:46分頃に、日本の三陸海岸沖の太平洋の地下を震源とした「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは9.0で、日本観測史上最大のものでした。
地震によって発生した大規模な津波は、最大で海岸から6キロの内陸まで浸水、東北沿岸各地に8~9メートル級の津波が押し寄せ、岩手県大船渡市では、40.1メートルの最大遡上高を記録。三陸沿岸部で甚大な被害を及ぼしました。
北リアス線も被害を受けましたが、三陸鉄道社長の決断により震災の5日後には一部区間で運転を開始し、「震災復興列車」として3月末まで運賃無料で運行。地元の足や復興への希望の象徴となったのでした。
北リアス線の被害状況ですが、明治三陸大津波での経験を踏まえたルート選定が幸いし、被害箇所は5箇所、延長にして5.8キロと局所的でした。翌年には、久慈駅~田野畑駅間が開通。
<復旧後の「田野畑駅」>

そして、2014年4月6日に全線復旧となりました。
久慈駅を出発したワンマン運行の列車は、1時間35分ほどで宮古駅に到着。
この先、三陸海岸沿いを南下し、三陸鉄道南リアス線との接続駅である「釜石駅」までは、JR山田線経由となります。が、JR山田線宮古~釜石間は、震災以来、不通になったままです。
復旧工事は2015年3月7日に着工し、全線復旧は2018年度になるとみられています。復旧後、宮古~釜石間は、JR東日本から三陸鉄道へ経営が移管されることになりました。
2018年、宮古~釜石間が復旧したら、是非、再訪したいと思います。
(写真撮影日: 2015年12月21日~22日)
<2017年青い森鉄道、JR八戸線、三陸鉄道北リアス線沿線のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.2以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●棟方志功ゆかりの宿 椿館(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 8,000円~
※この宿の詳細情報は、別記事<棟方志功ゆかりの宿 椿館>をご覧ください。
●南部屋・海扇閣(なんぶや・かいせんかく)(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 12,000円~
●浅虫温泉 辰巳館(たつみかん)(浅虫温泉) 1泊朝夕食付き 9,722円~
●温泉旅館 松園(野辺地) 1泊朝夕食付き 7,129円~
●星野リゾート 青森屋(三沢) 1泊朝夕食付き 15,277円~
●ぴかぴかの宿 民宿石橋(八戸) 1泊朝夕食付き 5,925円~
●浄土ヶ浜パークホテル(宮古) 1泊朝夕食付き 11,100円~
●渚亭たろう庵(宮古) 1泊朝夕食付き 22,037円~
●ホテル羅賀荘(田野畑) 1泊朝夕食付き 10,500円~
※この宿の詳細情報は、別記事<ホテル羅賀荘>をご覧ください。
必見!お得な旅情報は、下記広告バナーを、クリック!
*****************************************************************************
YAHOOショッピング「USA直輸入カジュアルブランドSHOP・悠久の旅人の店」も宜しくお願いします!
↓
*****************************************************************************
- 関連記事
-
-
JR奥羽本線・花輪線(青森県・岩手県)大湯温泉、湯瀬温泉、八幡平、安比高原~冬の絶景を走る雪中行軍鉄道の旅① 2017/12/23
-
奥の細道最上川ラインと、湊町・酒田(山形県新庄市・戸沢村・庄内町・酒田市)~のんびり鉄道の旅・東北編 2017/11/25
-
青い森鉄道、JR八戸線、三陸鉄道北リアス線(青森県/岩手県)~のんびり鉄道の旅・北東北編<後編> 2017/11/22
-
青い森鉄道、JR八戸線、三陸鉄道北リアス線(青森県/岩手県)~のんびり鉄道の旅・東北編<前編> 2017/11/19
-
JR五能線の旅(秋田県・青森県)~奇岩奇石が続く日本海沿いを往く、人気のローカル線<後編> 2017/11/15
-
スポンサーサイト
コメント