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長崎県北部の北松浦半島を周回ドライブ。日本本土最西端の地を目指す。~長崎県周遊ドライブ旅①

伊万里から玄界灘に沿って平戸大橋へ。日本最西端の地を目指すドライブ旅。
KEY WORD: 松浦、松浦党水軍、平戸大橋、大橋公園、平戸島、神崎鼻公園、日本本土最西端、四極交流広場
マップ <北松浦半島、平戸島
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北松浦半島地域は、九州の北西部、佐賀県伊万里市から長崎県佐世保市を結び、北西に突出する半島です。日本本土の最西端に位置し、変化に富んだ海岸線は国立公園や国定公園に指定されています。 鎌倉時代以降は松浦水軍の本拠地として海上交通によって一体的に結ばれてきました。

今回は、肥前陶磁器の積出港として栄えた佐賀県伊万里市を起点に、半島一周のドライブ旅をご紹介します。
福岡市街から伊万里市までは、福岡前原道路から国道バイパス、国道202号線経由で、約75キロ、所要時間1時間20分です。
この先、主に利用する道路は国道204号線となります。伊万里から西へ半島を周回し、佐世保へ至ります。

国道204号線は、玄界灘と松浦鉄道の線路に沿ってに西へ向かいます。
県境を越え、長崎県松浦市に入ると、国道沿いの駐車スペースに何やら怖そうなモニュメントがあります。兜を被った人物の顔で、怒ったような顔つきで海をにらんでいます。「松浦党水軍」と記されています。
松浦党水軍

松浦党(まつらとう)」は、平安時代から戦国時代に肥前松浦地方で組織された松浦氏の武士団の連合です。一族は48に分かれており、松浦四十八党とも呼ばれました。
水軍(海賊)として有名で、13世紀の「元寇」の時には、蒙古軍と壮絶な戦いを挑んでいます。
元寇に勝利した後には、「倭寇」として、数百年間にわたり、朝鮮の高麗や中国沿岸で海賊行為や密貿易を行っています。
松浦党は、上松浦党と下松浦党とに大別され、戦国時代を経て、上松浦党は滅亡し、下松浦党は戦国大名として成長し、関ヶ原の戦い以降、旧領を安堵され、江戸時代には平戸藩6万3千石の外様大名として存続しました。

松浦市からさらに西へ進みます。
国道は海沿いを離れ、山間を走り、やがて半島の西端に到達。海岸線に沿って、進行方向を南へと向けます。前方に朱塗りの大きな橋が見えてきます。「平戸(ひらど)大橋」です。
平戸大橋

平戸大橋は、平戸島と本土部田平町を結ぶ、全長665メートルの吊り橋です。1977年(昭和52年)4月4日に有料道路として開通し、2010年4月1日に通行料が無料になりました。

もちろん、橋を渡って、平戸島へ上陸。
平戸大橋を渡ると、橋の下へ下る道があり、「平戸公園」に出ます。
園内の随所から、平戸瀬戸、平戸大橋や雄大な日本海を望むことができます。
平戸公園からの眺め 平戸瀬戸
平戸公園からの眺め 平戸大橋
平戸公園からの眺め 五島灘
駐車場無料。入園自由。園内に売店、トイレがあります。
伊万里市内~平戸大橋公園までは、約42キロ、所要時間は55分です。

平戸島は、南北32キロ、東西最大幅約10キロの縦長の島で、日本で20番目に大きな島。
北端の田の浦から、南端の宮ノ浦までの道のりは約45kmあり、車で1時間前後かかります。
2回目の元寇「弘安の役」では、朝鮮半島から進行した東路軍と、南宋から出航した江南軍の合流地点となり、一時、元軍に侵略されました。
中世から約700年間松浦氏の所領で、1550年(天文19年)にポルトガル船が来航、海外交易の拠点として発展し,キリスト教も浸透しました。その後、江戸幕府によるキリスト教弾圧の舞台にもなりました。
今でも、島には「ザビエル記念教会」等のカトリック教会が点在しています。
また、夕日の絶景で有名な離島「生月島」とは、生月大橋(通行料無料)で繋がっています。





平戸大橋から先、国道204号線は、松浦鉄道と同じく、しばらくは山間を走ります。
やがて、佐々町市街に入り、佐々佐世保道路の終点である佐々ICへ出ます。佐々交差点を右折して、日本本土最西端の地を目指します。
県道18号線を西へ進み、標識に従って、左折して狭い市道へ。しばらく行くと小さな漁港があり、道は海岸手前で突き当りとなります。無料駐車スペースとトイレがあります。
ここが日本本土最西端の地「神崎鼻(こうざきはな)」。位置は東経129度33分、北緯33度13分です。
神崎鼻 標識

平戸大橋公園~神崎鼻公園までは、約36キロ、所要時間は50分です。

駐車場から小径があり、岬へ行けます。岬一帯は、「神崎鼻公園」となっており、見学は自由です。
海を見下ろす公園内には、「最西端の地モニュメント」が建っています。
神崎鼻 モニュメント

「神崎鼻」の行政を担う旧小佐々町は、1991年(平成3年)、それぞれ本土の端となる稚内市(最北端・宗谷岬)、根室市(最東端・納沙布岬)、佐多町(最南端・佐多岬)と、四極交流盟約を締結しました。公園には、「四極交流広場」があります。
神崎鼻 四極交流広場1
神崎鼻 四極交流広場2

展望台からは、岬の前に広がる五島灘から続く海と平戸の島々が見渡せます。
神崎鼻 展望台

公園からは階段で海辺へ下りて散策できる「海中遊歩道」が設けられています。
神崎鼻 海中散策1
神崎鼻 海中散策2

この辺が、日本本土最西端でしょうか。
神崎鼻 海中散策 最西端
尚、「神崎鼻公園」を訪れた方には、「日本本土最西端到達証明書」を無料で発行してくれます。場所は、旧小佐々町内の「小佐々支所」、「小佐々観光協会」、「九十九島漁協」(以上、平日のみ)、「小佐々地区公民館」(平日、土日祝)です。

神崎鼻公園を出発し、来た道を戻って、佐々佐世保道路の佐々ICまでは、約11キロ、所要時間20分です。
佐々ICから佐世保市内までは、12キロ、所要時間15分。
佐々ICからそのまま西九州自動車道・九州自動車道を走ると、福岡市街までは約130キロ、所要時間1時間40分です。
福岡市街を起点とすると約295キロ、ドライブ時間約5時間の行程で、日帰りドライブも可能ですが、呼子を含む東松浦半島の観光ドライブと合わせて、1泊2日のドライブ旅行がおススメです。

(写真撮影日: 2015年11月13日/2016年1月12日)





<2017年平戸島、北松浦半島のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.0以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●平戸たびら温泉 サムソンホテル(平戸島) 1泊朝夕食付き 8,800円~
●国際観光ホテル旗松亭(平戸島) 1泊朝夕食付き 9,000円~
●網元の宿 銀鱗荘(平戸島) 1泊朝夕食付き 6,481円~
●農家民宿米吉つぁん(平戸島) 1泊朝夕食付き 7,248円~
●旅館田の浦温泉(平戸島) 1泊朝夕食付き 10,000円~
●福島温泉 ほの香の宿 つばき荘(松浦) 1泊朝夕食付き 9,629円~
●民宿 海の幸(松浦) 1泊朝夕食付き 6,018円~




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