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函館本線(札幌-小樽-長万部-森-函館)~のんびり鉄道の旅~

札幌駅から函館駅まで、青春18きっぷを利用しての普通列車乗り継ぎ旅へ出発。
KEY WORD: 札幌、小樽、小樽運河、余市、ニッカウヰスキー余市蒸留所、倶知安、長万部、かにめし、森、いかめし、新函館北斗、函館
マップ <函館本線
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函館本線は、北海道函館市の函館駅から長万部駅、小樽駅、札幌駅を経由して旭川市の旭川駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線(幹線)です。函館~旭川間の路線距離は423.1キロで、北海道で最長の路線です。
今回は、札幌駅から終点の函館駅までの286.3キロを青春18きっぷを利用して、ローカル列車を乗り継いで行きます。
青春18きっぷ

▼札幌~小樽(路線距離33.8キロ、所要時間約40分)
札幌駅からは、小樽行き区間快速列車「いしかりライナー」に乗車。途中、銭函駅~小樽築港駅間は、日本海沿いを走る絶景区間です。
日本海沿い

海沿いから街中に入り、列車は小樽駅に到着。小樽は、北海道内でも屈指の観光地です。
小樽駅舎は、昭和9年(1934年)に、上野駅をモチーフに建造された名駅舎です。
小樽駅舎

駅前から中央道を8分ほど歩けば、人気の観光スポット「小樽運河」に出ます。
小樽運河
(掲載写真は2015年11月撮影)

小樽港は北海道開拓の玄関口として発展してきました。北海道の開拓が進み、取り扱う荷量が多くなり、運搬作業を効率的に行うために、小樽運河は、大正12年に完成。運河の全長は1140メートルです。
しかし、時代が変わり戦後になると、港の埠頭岸壁の整備により、その使命は終わりを告げることとなりました。
その後、運河を埋め立てるか、保存するかの論争が続きましたが、結局、一部を埋立て、河幅の半分が道路となり、散策路や街園が整備された現在の姿に生まれ変わりました。
運河沿いには、昔ながらの石造倉庫が並び、今日では、多くの観光客が訪れます。

▼小樽駅~倶知安駅(路線距離59.2キロ、乗車時間1時間14分)
小樽駅からは、倶知安行き普通列車に乗車。
小樽駅 列車1
小樽駅 列車2

小樽駅から3つ目の駅が余市駅です。
余市駅

駅から徒歩圏内に「ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所」があります。NHK連続ドラマ「マッサン」で注目を浴び、今日では海外からの観光客も多く訪れます。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
(掲載写真は、2015年11月撮影)

1934年(昭和9年)寿屋(現在のサントリー)を退社した竹鶴政孝は、ハイランドの蒸溜所と同じように、力強く、しっかりとした味わいのモルト(麦芽)原酒をつくること目指し、余市に工場を建設します。
ウイスキーが熟成するには長い年月を必要とするため、まずはリンゴジュースをつくってウイスキーづくりを支えようと考え、同年に「大日本果汁株式会社」を設立しました。そして、1940年(昭和15年)に「ニッカウヰスキー」「ニッカブランデー」第1号を発売し、1952年(昭和27年)社名を「ニッカウヰスキー」に変更しました。

工場見学は無料で、ウイスキーができるまでの全工程から、ウイスキーにゆかりのある歴史建造物まで見学できます。「ニッカ館」では、竹鶴政孝・リタの物語や、スコットランドで学んだ際の貴重な資料などがたくさん展示されており、2階には無料試飲コーナーがあります。見学の所要時間は約50分。案内係のガイド付き蒸溜所見学コースもあり、無料です(要事前予約)。営業時間は、9時~17時。無料駐車場あり。

函館本線は、余市から先は、山間を走ります。やがて列車は、羊蹄山とニセコアンヌプリに囲まれた倶知安駅に到着。
俱知安駅 
ここで、列車を乗り継ぎます。





▼倶知安駅~長万部駅(路線距離81キロ、乗車時間1時間32分)
次の列車は、長万部行き普通列車。
俱知安駅 ホーム

この先、函館本線は、険しい山間を走り、太平洋側の内浦湾(噴火湾)を目指します。盆休みを終えた観光客や帰省客で車内は満席状態です。
やがて、列車は太平洋側の長万部駅に到着です。
長万部駅ホーム
ここで、次の列車待ち時間がたっぷりあるので、遅めの昼食を摂ります。
長万部駅

駅前にある「カネカツかなや食堂」に入りました。
かなや食堂
「かなや」は、昭和3年創業より駅弁を販売しており、その後、昭和25年に、酢飯ではなく、白いご飯に合うように試作を重ねた名物の「かなやのかにめし」が完成しました。現在も、当時と変わらぬ製造方法です。
かなや食堂では、駅弁と同じ「かにめし」が楽しめます。
かなやのかにめし

▼長万部駅~函館駅(路線距離112.3キロ、乗車時間3時間5分)
長万部駅からは、函館行き普通列車に乗車。
長万部駅ホーム

列車は、内浦湾に沿って進みます。やがて、亀田半島の付け根に位置する森駅に到着。
森駅

ここには、名物の駅弁があります。株式会社いかめし阿部商店が製造販売する「いかめし」です。
いかめし1

創業は1903年6月。北海道鉄道が森駅を開業するのにあわせ、駅構内で駅弁の販売を開始しました。そして、第二次世界大戦中の1941年、「いかめし」を発売します。戦時中で、米が不足していたため、当時豊漁だったスルメイカを使って、米を節約しても作れる商品として考えられたそうです。

現在の「いかめし」は、小振りなスルメイカの中に、餅米とうるち米を詰めて煮込んだもので、森駅構内の売店と、駅前の店舗「柴田商店」で販売されています。2個入りで、780円(税込)です。ビールや酒に良く合います。
いかめし2
(掲載写真は、2015年8月18日撮影)

函館本線は、森駅~大沼駅間は、大沼公園駅経由の本線と、
大沼公園付近
大沼公園駅

渡島砂原駅経由の支線(砂原支線)の二手に分かれます。列車により、経由する路線が違います。

2つの路線は、大沼駅で合流し、北海道新幹線の乗り換え駅である新函館北斗駅を経由し、
新函館北斗駅

終点の函館駅に到着。
函館駅ホーム1
この先に線路はありません。まさに北海道の南端終着駅です。
函館駅ホーム2

函館駅

札幌駅から終点の函館駅までの286.3キロの鉄道旅の終了。普通運賃で5,400円のところ、青春18きっぷ一回分利用で、2,370円で来ました。所要時間約9時間、合計乗車時間は約6時間15分です。まあ、まさしく「のんびり鉄道の旅」ですね。鉄道が好きな方、時間がある方は、是非どうぞ。
2017年冬季「青春18きっぷ」の発売期間は12月1日~31日、利用期間は12月10日~1月10日で、価格は11,850円(5回分綴り)です。

ちなみに、札幌~函館間を最速の「特急スーパー北斗14号」を利用すると、乗車時間3時間37分で、料金は8,310円(普通運賃5,720円+自由席特急料金2,590円)です。
最後にクイズです。「同じ札幌~函館区間で、普通列車利用と、特急列車利用で、普通運賃が若干違うのは、な~んでかっ?」





それは、特急列車は、札幌~長万部間を、倶知安経由の本線が勾配やカーブが続く山線なので避けて、苫小牧経由の海線(千歳線+室蘭本線)を通り、約30キロほど距離が長くなるからです。

(訪問日: 2016年8月16日、2015年8月18日)

<2017年函館駅周辺のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.4以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●函館湯の川温泉 ホテル万惣 1泊朝夕食付き 11,000円~
●HAKODATE 海峡の風 1泊朝夕食付き 16,500円~
●望楼NOGUCHI函館 1泊朝夕食付き 33,638円~
●HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTS 1泊朝夕食付き 14,555円~
●Villa Concordia Resort&Spa(ヴィラコンコルディア) 1泊朝夕食付き 21,759円~
●旅館一乃松 1泊朝夕食付き 12,926円~
●ラ・ジョリー元町 by WBF 1泊朝食のみ付き 8,055円~
●ウイニングホテル 1泊朝食のみ付き 8,907円~
●割烹旅館 若松 1泊朝夕食付き 26,666円~
●ホテルショコラ函館 1泊朝食のみ付き 5,555円~



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