FC2ブログ

日本一の泉都「別府」巡り①~レトロな町並みと共同浴場。別府駅周辺をのんびりと、おさんぽ。

別府駅から海岸通りへの散策コースは、昭和の香りを感じるノスタルジックエリア。
KEY WORD: 別府、別府温泉、別府駅、油屋熊八、駅前高等温泉、
マップ <別府駅周辺
********************************************************************





JR日豊本線の別府駅に到着しました。
別府駅ホーム

別府の温泉は、源泉数5800以上、温泉総湧出量毎分8リットル以上で、いずれも日本一です。
市内8つの代表的温泉地の総称して「別府八湯」と呼ばれます。もともと独立した温泉場として栄え、古いものは8世紀初めに遡る歴史を持つ温泉もあります。
別府駅周辺から北浜地区の「別府温泉」を始め、「浜脇温泉」、「亀川温泉」、「鉄輪温泉」、「観海寺温泉」、「堀田温泉」、「柴石温泉」、「明礬温泉」の8つです。市内全域に点在しているので、泉質が異なり風景も温泉地ごとに趣があります。

今回は、別府駅周辺から北浜地区の「別府温泉」辺りをのんびり散策してみましょう。

別府駅の南口を出ると、駅前広場に、ひと際目を引く銅像があります。
泉都「別府」の観光開発に尽力し、田園的な温泉保養地「由布院」の礎を築いた「油屋熊八」の銅像です。
油屋熊八像

油屋熊八は、江戸時代末期の1863年8月29日伊予国宇和島城下(現愛媛県宇和島市)の裕福な米問屋の生まれ。30歳の時に大阪に渡って米相場で富を築き、別名「油屋将軍」とまで呼ばれました。が、日清戦争後に相場に失敗して全財産を失います。失意の熊八は、35歳の時にアメリカに渡り放浪生活を送り、現地の教会でキリスト教の洗礼を受けた後、約3年滞在しました。帰国後、再度相場師となるがうまくいかず、妻を頼って、温泉都市として発展し始めた別府に移り住みます。

1911年(明治44年)に「旅人をもてなすことを忘れてはいけない」という新約聖書の言葉を合言葉に、サービス精神の実践として亀の井旅館(現在の別府亀の井ホテル)を創業します。その後も、行動力と独創力で、別府の発展に尽くします。
1916年には、大阪商船と交渉を繰り返し、大阪と別府港を結ぶ定期航路の汽船が接岸出来る専用桟橋を実現させました。自動車の発展を見越して、現在の九州横断道路(やまなみハイウェイ)の原型でもある観光道路を提唱したり、1926年(昭和元年)には、別府ゴルフリンクスというゴルフ場を開き、温泉保養地とスポーツを組み合わせた新しいレジャーの形を提案しました。
1928年(昭和3年)1月10日には、亀の井自動車(現在の亀の井バス)を設立して、日本初の女性バスガイドによる案内つきの「別府地獄めぐり」定期観光バスの運行を開始しました。また、温泉マークを別府温泉のシンボルマークとして愛用し、一般に広めました。
この間、仲間とともに「別府宣伝協会」を立ち上げ、由布岳の麓の静かな温泉地由布院に、内外からの著名人を招き接待する別荘(現在の亀の井別荘)を建て「別府の奥座敷」として開発しています。

これらの別府温泉の宣伝は、すべて熊八個人の私財と借財でまかなわれました。そのため、熊八没後(1935年3月24日享年71歳)、亀の井自動車や旅館は借金の返済のため、全て売り払われたそうです。

2007年11月1日、「別府観光の父・別府の恩人」として慕われてきた油屋熊八の偉業を称えて、別府駅前にブロンズ像が建てられました。
今や、日本全国のみならず、海外からも多くの観光客が訪れるようになった別府の駅前。今日も、天国から舞い降りた熊八が、訪れた人々に「やあ!」と呼びかけているのです。





では、JR別府駅南口から、駅前通りを海岸へ向かって、のんびりと散策しましょう。

2分ほど歩くと、右手にレトロな雰囲気が漂う洋館があります。大正13年(1924年)築の共同浴場(立ち寄り湯)「駅前高等温泉」です。
駅前温泉 夜
あつ湯とぬる湯の2つの浴場を備え、源泉がそれぞれ違います。泉質は同じ単純泉ながら、あつ湯はアルカリ性、ぬる湯は中性の湯です。入浴料は、各浴場200円。営業時間は、朝6時~深夜24時。無料駐車場があります。

この駅前通りは、電柱や電線がないので、見通しが良いメイン通りです。御影石舗装の歩道にアンティークな街灯が続きます。その先、通り右手には、別府で唯一残っている映画館「別府ブルーバード劇場」があります。なんとも昭和レトロな雰囲気が漂ってきました。
駅前通りの左手には、商業ビルが立ち並んでいますが、右手は昭和レトロ感がぷんぷん匂うアーケード商店街があり、商店や飲食店も昭和からそのままタイムスリップしてきたようなノスタルジックエリアです。
レトロ商店街

やがて、駅前通りは、北浜交差点で、国道10号線バイパス(海岸通り)に出ます。道路の向こう側には、北浜公園が広がり、その向こうは海岸線で、北浜ヨットハーバーがあります。
北浜公園

交差点の北側には、別府温泉のホテル・旅館が立ち並び、別府のシンボルでもある「別府タワー」があります。
別府温泉街と別府タワー

昭和32年(1957年)に完成した別府タワーには、高さ55メートルの展望室があり、別府の町並みや別府湾の絶景を堪能できます。16階は夜景を眺めながら酒を楽しめる展望ラウンジになっています。タワー入場料は200円。営業時間は、9時~22時(ラウンジは18時~午前1時)です。

北浜交差点のひとつ手前の小路を右に折れ、しばらく歩くと「竹瓦温泉」があります。明治12年(1879年)創設の共同浴場です。
現在の建物は昭和13年(1938年)に建て替えられたもので、唐破風造の屋根をもつ風情ある建物で、別府観光記念撮影の定番スポットです。
竹瓦温泉1
竹瓦温泉2
竹瓦温泉3

竹瓦温泉 夜1
竹瓦温泉 夜2
中は、半地下式の行く室で、男湯と女湯で泉質が異なっています。
普通入浴料100円、営業時間は朝6時半~22時半です。
また、屋内型の砂湯も名物となっています。貸し浴衣付きで1080円。営業時間は、朝8時~21時30分受付までです。
JR別府駅南口から、竹瓦温泉までは、直接来れば、徒歩10分ほどです。

(訪問日: 2017年5月5日)





<2017年別府温泉・別府駅周辺のおススメ宿>じゃらん口コミ評価4.4以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●匠晴の宿 心庵 1泊食事なし12,500円~
●山荘 神和苑 1泊朝夕食付き) 17,000円~
●ホテルうみね 1泊朝夕食付き 17,592円~
●潮騒の宿 晴海 1泊朝夕食付き 24,000円~
●別府温泉竹と椿のお宿花べっぷ 1泊朝夕食付き 14,500円~
●GAHAMA terrace/ガハマ テラス 1泊朝夕食付き 31,500円~
●自家源泉かけ流しの宿 新ほり井 1泊朝食のみ付き 7,222円~
※この宿の詳細情報は、別記事<自家源泉掛け流しの宿 新ほり井>をご覧ください。



必見!お得な旅情報は、下記広告バナーを、クリック!











*****************************************************************************
YAHOOショッピング「USA直輸入カジュアルブランドSHOP・悠久の旅人の店」も宜しくお願いします


*****************************************************************************
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント