旧国鉄士幌線を訪ねるドライブ旅～十勝エリアの廃線跡を行く①

多くの鉄道路線が廃線化されてきた北海道。昭和鉄道ロマンを胸に、十勝エリアの廃線跡を巡る旅。今回は、旧国鉄士幌線の遺構を訪ねます。
KEY WORD：士幌線、上士幌、糠平ダム、糠平湖、タウシュベツ川橋梁
マップ　＜旧国鉄士幌線沿線＞
******************************************************************************

北海道の開拓に欠かせなかった鉄道は、人と物資の輸送に活躍しました。時が経ち、モータリゼーションの波に飲み込まれるように、廃線が進み、鉄路は撤去され、今は、一部に遺構が残るだけです。
今回は、十勝エリアの廃線跡のひとつ、旧国鉄士幌線の当時の面影を探すドライブ旅です。

旧国鉄士幌線は、1925年（大正14年）12月に帯広 - 士幌間 (30.1km)が開通しました。当時、士幌駅以北は、三国峠、層雲峡を経て、石北本線上川駅までの鉄道敷設計画がありました。
その後、延伸工事を続け、1939年（昭和14年）11月に十勝三股駅まで全線開通しました。帯広駅～十勝三股駅間、78.3キロメートルの路線距離でした。

▼帯広市郊外から上士幌町への国道273号線。牧場に挟まれた道は、果てしなく、真っ直ぐに続く。

糠平（ぬかびら）以北は、道路が無い陸の孤島だったそうで、この士幌線が唯一の交通手段でした。奥深い山奥からの森林資源の運搬や、糠平湖のダム建設に欠かせない足として、活躍しました。

その後、モータリゼーションの時代になり、1960年代後半から士幌線と並行する国道273号が整備され始め、1972年には士幌線が果たし得なかった三国峠を抜けるルートにより、上川町方面へ開通します。
道路の開通と共に、沿線住民の多くは生活拠点を町中心部などに移すようになり、また、木材の輸入自由化に伴い、林郷が衰退し、次第に糠平以北は無人地帯が続く状況となって行きます。
かつて人口1500人を擁した十勝三股は、14人まで人口が落ち込み、バス代行輸送となり、やがて、1987年3月帯広～十勝三股間の全線が廃止となります。

▼廃線跡のアーチ橋群
糠平以北の廃線跡は、景観の美しさ、多数のアーチ橋等により、2001年に橋梁34基が北海道遺産に指定されました。
国道沿いから、多くの橋梁跡を見ることができます。

まずは、車を道路脇スペースに停めて、橋梁へ行ってみましょう。

鉄路が撤去された廃線跡の遊歩道でしょうか。森の中で、熊が出てきそうです。

残念。この橋、渡るべからず。

この橋梁は？

橋梁自体が遊歩道に整備されていて、歩いて渡れます。

この橋梁は、歩いて渡れそうにありません。

カーブ連続の登坂道路を進むと、景色が開け、糠平ダム、ぬかびら温泉街に出ます。
さらに三国峠方面へ進むと、タウシュベツ展望台入口があります。

▼タウシュベツ川橋梁
旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群の中でも、特に代表的なコンクリートアーチ橋です。
湖面が凍る1月頃から姿を現し、6月頃には再び湖に沈んでしまうタウシュベツ川橋梁。幻の橋といわれ、人気の観光スポットです。
国道沿いにタウシュベツ展望台があり、糠平湖越しに、橋梁跡を見ることが出来ます。
道路わきの駐車スペースに車を停めて、森の中の遊歩道を行きます。
途中、旧士幌線の廃線跡を渡り、

やがて、湖畔の丘の上に出ます。
タウシュベツ川橋梁は、11月に来たときは、湖面の中に沈んでました。

5月に再訪したときに、ダム湖の水量が少なかったのか、運よく（この時期にも関わらず）橋梁跡が湖面から姿を現してました！

尚、ぬかびら温泉街近くの旧糠平駅跡地に、上士幌町鉄道資料館があり、50年間の士幌線の歴史を今に伝えています。

（訪問日： 2014年11月12日/2015年5月2日）

＜十勝・帯広のおススメ宿＞じゃらん口コミ評価4.4以上。
※表示の宿泊料金は、平日2名一室利用時の一人当り最安税抜価格です。
●山の旅籠山湖荘（ぬかびら）　1泊朝夕食付き　9,500円～
●ペンション森のふくろう（ぬかびら）　1泊朝夕食付き　9,074円～
●東大雪ぬかびらユースホステル（ぬかびら）　1泊朝夕食付き　6,064円～

●十勝川温泉　第一ホテル　1泊朝夕食付き　10.625円～
●十勝川温泉　観月苑　1泊朝夕食付き　10.000円～
●十勝川温泉　三余庵　1泊朝夕食付き　29.800円～
●十勝川温泉　富士ホテル　1泊朝夕食付き　8,935円～
●フンベHOFおおくま　1泊朝夕食付き　7,222円～
●森のスパリゾート　北海道ホテル　1泊朝夕食付き　8.518円～

●ホテル日航ノースランド帯広　1泊朝食のみ付き　7,407円～
●天然温泉白樺の湯　ドーミーイン帯広　1泊朝食のみ付き　5,736円～

必見！お得な旅情報は、下記広告バナーを、クリック！